初めに…
こちらの絵本の主人公は、人形ではなく、身長5.5cmの小さな少女です。 ドールハウスのようなおうちも登場しますので、 お人形好きな方にも楽しんで頂けると考えてご紹介いたします。 「マッチ箱のカーニャ」北見葉湖・作/絵(白泉社) カーニャは、マッチ箱くらいの大きさの女の子。 ある日、「マッチ箱の中で寝てみたいな」と思いました。 マッチ箱の中で寝ていると、マッチ箱がふわりと空に浮きあがりました。 カーニャを乗せたマッチ箱は川へ落ち、目の前には滝が…! この後、カーニャは不思議な冒険をします。 小さなくまさんや奇妙な生き物たち共に電車に乗りヘンテコな世界を訪れるのです。 なぜかねこさんだけは実物大。 意外なラスト、そしてカーニャは… ティーカップの前でスプーンを持って立つ表紙のカーニャ。 何て可愛いのでしょう!(こんなお人形が欲しい〜♪) 物語は小さな世界から、夢が膨らむようにどんどん大きくなっていきます。 幻想的で美しいイラストです。 私は特にトンネルの中の世界が好きです。 たくさんの星がキラキラと輝いていて、星を一つぽいと口の中に入れると、金平糖のような味がするのです。 宇宙のような夜空には、魚が飛んでいます。 ファンタジーがお好きな大人の方も楽しめると思います。(2014/12/17) |