home



◇人形たちのクリスマス◇

人形たちのクリスマス

人形たちのクリスマス
価格:1,296円(税込、送料別)



 「人形たちのクリスマス」ターシャ・テューダー ないとうりえこ・訳(メディアファクトリー)

  ローラと妹のエフナーは、二つの古い人形と一緒に、古びた赤い家で暮らしていました。
  人形の名前は、セサニー・アンとナイシー・メリンダ。

  セサニーとナイシーは背丈が30センチもある大きな人形で、
  女の子たちのひいひいおばあさんから伝わっているほど古く、
  パンプキンハウスと呼ばれるすばらしいドールハウスもありました

  パンプキンハウスは二階建て。
  屋根はローラの背よりも高く、妹のエフナーは椅子に乗らなければ二階に手が届きません

  パンプキンハウスには、玄関広間・二つの寝室・客間・キッチンと食堂、そして温室まであって、
  温室には本物の花が植えられています。
  キッチンには鉄のストーブ、食器棚にはディナーセットが一揃い。
  上等のソファがあり、電気も点きます

  クリスマスの日、セサニーとナイシーはパーティを開きます。



 お人形好きなら、タイトルを見ただけで幸せな気持ちになれそうです♪

 人形のサイズは、私の印象では、30センチよりも大きく感じます。
 (子どもたちが抱き人形のように抱えています)
 フランス人形で、ベベタイプではなく、クラシックなデザインのドレスを着たファッションドールです。

 そして、イラストに描かれているドールハウスがすばらしい。
 姉妹が小学校の低学年と幼稚園生と仮定して、
 姉のローラの身長が130cm前後。
 パンプキンハウスはローラの背より頭一つ分は大きいですから、150cm程でしょうか?
 こんな大きなドールハウスを置けるおうちって、すごいお屋敷ですよね!
 私なら、パンプキンハウスで充分暮らせる自信があります(*^_^*)


 こちらの絵本の面白いところは、人形たちがパーティーを開くお話だというところです。

  パーティの前に、人形たちが招待状を出し、モミの木を飾り、お菓子を作ります。
  当日のお客様は、3人の人形。
  ディナーでは、赤い家の三人の男の子たちがボーイ役で人形に給仕をします。

  夜には、大勢の子どもたちとぬいぐるみと人形がやってきて、
  「赤ずきんちゃん」のマリオネットショーが開かれます。
  ショーの後はクリスマスキャロルを歌うのでした。


 ラストのナイシー・メリンダの言葉がステキです。
 「クリスマスは魔法の時。
 プレゼントをもらうだけではなく、
 この世界で生きていくことはとてもすてきなことだと感じるの」
 (上記は、ナイシーの台詞を要約しました)


 もちろん、イラストも可愛いです。
 クラシックなデザインの子供服やドレスも魅力的です。
 私はシルバニアのような小さなドールハウスがとても好きなのですが、
 パンプキンハウスのようなゴージャスなドールハウスも一度見てみたいです。

 こちらの絵本は、ターシャ・テューダーさん(1915〜)の
 初期の傑作11冊「ターシャ・テューダー クラシックコレクション」の内の1冊です。
 ターシャ・テューダーさんの実際の体験が元になっているそうです。


 最後に、ふと思ったことを。
 心温まるファンタジーとしてすばらしい絵本ですが、マナーブックとしても良いかも…
 ホームパーティの心得が自然に身に付きそうです。
 (夢のない感想で申し訳ありません)

 それから、男の子たちが嫌がらずに(?)女の子のお人形遊びに付き合ってるのが、すてきですよね(*^_^*)
 (良い子たちだ〜)
 もしかしたら、この男の子たちの物語もあるのでしょうか?(2014/12/15)

home

※転載厳禁
サイト&ブログ内の画像・文章の転載、
二次加工による再配布は固くお断り致します。


copyrignt(c)since 2008 銀うさぎの庭 All Rights Reseaved.

inserted by FC2 system