「うちはお人形の修理屋さん」
ヨナ・ゼルディス・マクドノー 著 杉浦 さやか・イラスト おびか ゆうこ・翻訳(徳間書店) 実在のドール・メーカーがモデルとなった児童書です。 可愛いタイトルと表紙を見て、 明るく楽しいばかりのお話かと思いましたが、 良い意味で予想を裏切られました。 二十世紀初頭、ニューヨークの移民街に暮らすユダヤ人少女の物語です。
第一次世界大戦が始まると、 その影響はアメリカ本土にも及び、 一家の生活はますます厳しくなります。 重苦しい不安感の中で、 アナたちは時にはケンカをする事もありますが、 仲良く協力し合い、困難に打ち勝っていきます。 ユダヤ教徒の宗教行事や生活習慣も具体的に描かれていて、興味深いです。 安息日の土曜日にはお湯も沸かせないそうです。 そして、実はこの物語にはモデルとなったドールメーカーがあります。 私も大好きな、マダム・アレクサンダー社です。 我が家のマダム・アレクサンダーのドール♪ ↑"NOW I LAY ME DOWN TO SLEEP" 他にも少しありますので「お人形部屋」へどうぞ♪ さて、こちらの物語には続編があります。 「お人形屋さんに来たネコ」
ロシアからいとこのタニアがやってきて、 一緒に住むことになります。 もちろん、ネコちゃんも登場します。 こちらも面白いので、是非シリーズ化してほしい、と思います♪(2013/08/03) |